2025年1月22日

【役員研修】1000億企業に向けて採用強化&所得もUP!

1月11日、2025年1月度の役員研修が開催されました。
役員研修は、グループ会社の社長・幹部が集まり「人間をつくる」「成果を上げる」の観点から実践的な研修を行います。今回は、社長の講話から、企業規模の拡大に向けた話についてお伝えします。

規模が拡大してビジネスのやり方が変わっても「百姓テンポス」であれ

―社長
 日本経済は過去30年間で凋落した。一人当たりの労働生産性はOECD加盟38カ国中32位となり、日本はもう経済先進国とは呼べない状況だ。この状況に対し、野党は税金を下げて所得を上げようと主張している。だが、税収が減った分はどこで補充するのか。ビジネス社会の観点では、生産性を上げて税収を増やすか、税金を減らす代わりに国家予算も減らすかのどちらかしかないはずだ。野党の主張は大衆にすり寄ったポピュリズム(大衆迎合主義)に過ぎない。
 我々が「ひかるブラック企業」と表現する、徹底的に支出を抑えるテンポスのやり方は、ビジネスの進め方としては先端企業だ。この2年間、テンポスは驚異的なスピードで成長してきた。2年前の売上が310億円で来期予算は600億円になる。こうなると経済界でも「テンポスは1000億グループに入る企業だ」と、見る目が変わってくる。我々はもはや日本社会に指針を与える企業であり、今後の自分たちの発言は国家に影響を与えるという自覚を、幹部は持たなければならない。商社や金融機関から持ち込まれるM&A案件の規模も大きくなってきた。彼らのビジネスはテンポスと他の企業をマッチングさせてそこに投資し、株価が上がったら売却して利益を得るというもの。つまり、金が金を生むビジネスだ。例えばあさくまの株価は1年で2000円から4000円になり、時価総額が2倍の200億円を超えた。こうなると我々の商売のやり方も変わってきて、株の売却益で多額の利益を得ることができるようになる。このようにして得た利益を社員に配る。会社を作り上げていく幹部社員やリーダーたちの給与を大幅に上げるだけでなく、一般社員も世間並以上に上げる。そのとき、どのように評価するか。実績だけではなく、新しいことに挑戦しているかどうかを重視する。稼ぎの柱は既存事業だが、それだけをやっている企業は消えていく運命だ。だから、新しいことへの取り組み6割、実績4割で評価する。いろんなことに取り組んでのたうち回るような挑戦をしている人の中から、年収1000万円以上の人を毎年10人、1,500万円以上の人も3人くらい作っていきたい。給料より休みを増やしたい場合は、給料はそのままで昇給させないで週休三日にしたり毎月1週間連続の休みを取れるなど、本人が選択できるようにする。新卒社員の給与も、時間や仕事内容など、一般の新卒の枠にこだわらず自ら厳しい働き方を求める「A型社員」の給与は30万円程度で設定する。業界の経験者の採用も積極的に行う。会社の規模を数年で二倍、三倍にしていくためには、給与が高くてもそういう人材も必要だ。このように、中からの抜擢と、外からの採用を同時にやっていく。
 このとき忘れてならないのは、我々は泥と油にまみれ額に汗して働く「百姓テンポス」だということだ。楽して儲けようと考えるな。金融で儲けて、みんなに分け前が行きわたる仕組みは俺が作るから、これまでどおり、ひたむきに、一生懸命働きなさい。

最優先は「プロ会社」になること

―社長
 1000億企業を目指すために我々が真っ先にやらないといけないのは、グループ各社がそれぞれの業界の「プロ会社」になることだ。プロ会社というのは、業界で一目置かれるプロ集団であることだ。例えばヤマトサカナであれば、房総半島の付け根から館山に向かうルート上のあちこちに回転寿司の店舗があって、他社が「ここでヤマトサカナと戦っても勝てない」と諦める状態にする。今はまだ回転寿司が20店舗にも満たないが、30店舗40店舗と増えてきたら全国に乗り出したい。また、M&Aで組織体そのものを吸収して規模も大きくしていく。M&Aは、自分たちがプロ会社でなければ、吸収した組織体を率いることはできない。我々の人数が少なくても、テンポス精神を持つプロ会社であれば、規模の大きい会社を買収したとしても堂々と率いることができるが、そうでなければ飲み込まれてしまう。プロ会社であることはとても重要だ。

 テンポスの仕事の進め方は、超効率経営だ。M&Aした企業の従業員に対しては、「銭を使わず商売する」テンポス精神を徹底して教え込まないといけない。同時に「日本人教育」も同じくらいやる。商売は第一に「儲かっているか」だが、これから積極的に海外に出ていく上で、恥ずかしくない日本人かどうかが問われる。海外では、我々は日本人の代表であることを忘れてはいけない。我々の行動が「日本人はこういう人たちだ」という評価になる。日本社会を引っ張るテンポスの社員として、日本人教育をやっていく。

編集後記

 研修の最後に、社長から幹部に託したいこととして「商売上手であれ」という話がありました。嘘も方便という言葉がありますが、それになぞらえて、正義ばかりを主張していてはだめだ、と締めくくりました。毎日の工夫改善で効率を上げ、1000億円企業を目指します!

関連記事