2024年12月04日

専門館で勝負。新たな店舗戦略で成長を加速へ。「テンポス東京ラーメン専門館」オープン

 今年度、テンポスバスターズは出店ラッシュです。6月に堺店、8月に旭川センターと滋賀店、11月には米子店(鳥取県)をオープン。2025年1月には長野下諏訪店の開店を控えています。その後も今年度中に1~2店舗を出店する計画です。そして、これらの新規出店に加えて、12月に足立厨房センターを「東京ラーメン専門館」にリニューアルオープンしました。

何でも揃う総合館と、業態に特化した専門館

 これまでテンポスバスターズは、350~500坪の広い店内に大量の商品を陳列し、なおかつ低コストで何でもそろう総合館として運営することで売上拡大してきました。この戦略は「大艦巨砲主義」であると社長の森下は言います。これは大きな船に大量の砲弾を積み込み競合に勝つというやり方で、船(店舗)が大きければ大きいほど強いというものです。

しかし、店舗数が増えれば同じエリアで顧客の奪い合いが課題となることが予想されます。実際に埼玉県に川越店を出店した際には、同じ商圏の埼玉三芳店は大きな影響をうけました。そこで、三芳店を「製菓製パン専門館」にリニューアル。客数は減少しましたが、客単価が向上したことで売上を回復。10月は過去最高の売上となりました。この成功をふまえ、次は「足立厨房センター」を、大艦巨砲主義と専門性の2つの要素を組み合わせた「東京ラーメン専門館」にリニューアルオープンします。

東京ラーメン専門館の特徴とは

ラーメン専門館の特徴は大きく3つです。

1つ目は、ラーメン店開業に特化した中古・新品の厨房機器を大量に店頭に並べ販売します。茹で麺機、製麺機、スープレンジ、餃子焼き機など、既存・競合店にはない品ぞろえと自負しております。
食器・調理道具もラーメン店専用のものを揃えており、丼においてはサンプルを500点程展示します。

2つ目はテストキッチンです。製麺機、圧力寸胴などの機器はもちろん、スチコンやスライサーなどラーメン作りに必要な機器は基本的にお試しが可能です。ラーメン店開業者にとって、複数のメーカー、複数の商品を同時に試せる場は「東京ラーメン専門館」以外にありません。テストキッチンの稼働は2025年1月を予定しています。

3つ目は、ラーメン店の開業支援を行う点です。
ラーメン業界のトレンドの情報提供や、失敗しない店づくりをアドバイスします。さらに、外部講師として元ラーメンチェーンの役員や、メディアにも多数出演するラーメン研究家が、一緒にサポート。3階フロアには食材メーカーや機器メーカーの展示スペースを設け、商談やセミナールームとして活用していく計画です。

売上目標は3年で5億円

 足立厨房センターの現在の年商は1億5000万円程ですが、「東京ラーメン専門館」としてリニューアル後は、3年で5億円の達成を目指します。ターゲットをラーメン店の開業者に特化することで、客単価は220万円を計画しています。(既存店の新店オープン顧客の客単価は32万円) 「足立厨房センターを専門性の高い店舗へ進化させることで、京都店や福岡店など大規模な商圏を持つ店舗に匹敵する店を作り上げていく」と営業本部長の遠山は意気込みを語ります。

これからのテンポスバスターズの出店

 出店エリアにおきましては、まずは、まだ足を踏み入れていない都道府県に総合館を出店する計画です。既に総合館を出店している都道府県には、商圏に余力があれば県内に2、3店舗と出店しますが、既存店同士の競合が予想されるエリアには専門館を展開するという戦略です。 このようにして、様々な店舗モデルで、120店舗体制を目指していきます。

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