2024年4月期第3四半期
テンポスグループ 各社一人当たり経常利益
コロナ禍前と、アフターコロナでの各社の一人当たりの経常利益を比較し、好調な事業会社の取り組みや、抱えている課題をご紹介します。
テンポスグループは、「現状維持は衰退である」という考えのもと、安定的に利益を出している子会社は、既存事業の拡大だけでなく、新規事業に取り組むべきであると考えます。
テンポスグループの各事業会社の業績及び一人当たりの経常利益は下記の通りです。表の青色の塗りつぶしは4期前(コロナ禍)より増加している箇所、赤色は減少している箇所を示しています。
2024年4月期第3四半期 テンポスグループ 各社一人当たり経常利益
2024年4月期 第3四半期 | 2020年4月期 第3四半期 | |||||||||||
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セグメント | 会社名 | 事業内容 | 売上 | 経常利益 | 一人当たり 経常利益 |
人数 (パート含) |
売上 | 経常利益 | 一人当たり 経常利益 |
人数 (パート含) |
経常利益 増減率 |
一人当たり経常利益 増減率 |
物販 | ㈱テンポスバスターズ | 厨房機器 店頭販売 | 13,574,726 | 1,724,265 | 3,577 | 482 | 9,624,056 | 994,970 | 2,201 | 452 | 73% | 63% |
物販 | キッチンテクノ㈱ | 厨房機器 直販営業 | 2,327,929 | 141,600 | 2,400 | 59 | 1,789,505 | 87,942 | 1,759 | 50 | 61% | 36% |
物販 | ㈱テンポスドットコム | 厨房機器 ネット販売 | 2,272,471 | -20,698 | -391 | 53 | 1,651,106 | 77,290 | 5,153 | 15 | 赤字化 | 赤字化 |
情報・サービス | ㈱スタジオテンポス | 内装工事 | 737,386 | 26,992 | 2,076 | 13 | 627,477 | 30,395 | 3,377 | 9 | -11% | -39% |
情報・サービス | ㈱テンポス情報館 | 情報機器(POSレジ等) | 666,773 | 26,685 | 437 | 61 | 630,885 | 111,283 | 2,650 | 42 | -76% | -83% |
情報・サービス | ㈱テンポスフィナンシャルトラスト ※会計基準の変更により減収増益 |
不動産・リース | 416,915 | 39,204 | 3,564 | 11 | 603,601 | 31,842 | 2,274 | 14 | 23% | 57% |
情報・サービス | ㈱ディースパーク | 人材紹介・請負 | 1,064,248 | 34,752 | 668 | 52 | 682,986 | 4,677 | 234 | 20 | 643% | 186% |
情報・サービス | ㈱テンポスフードプレイス | WEB集客 | 138,881 | 3,717 | 143 | 26 | 51,942 | -19,401 | -1,764 | 11 | 黒字化 | 黒字化 |
飲食 | ㈱あさくま連結 | ステーキレストラン・居酒屋 | 5,411,512 | 159,751 | 282 | 566 | 6,897,355 | 289,711 | 332 | 873 | -45% | -15% |
飲食 | ヤマトサカナ㈱ ※7カ月間 | 回転寿司・観光・魚卸 | 4,077,348 | 204,852 | 354 | 578 | 3,077,748 | 7,509 | 18 | 411 | 2628% | 1840% |
事業環境
- 2020年4月期 第3四半期
コロナ禍前 - 2024年4月期 第3四半期
アフターコロナ
利益を増やしながら、成長している事業会社
表の青色の塗りつぶしは4期前(コロナ禍)より増加している箇所、赤色は減少している箇所を示しています。
2024年4月期 第3四半期 | 2020年4月期 第3四半期 | |||||||||||
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セグメント | 会社名 | 事業内容 | 売上 | 経常利益 | 一人当たり 経常利益 |
人数 (パート含) |
売上 | 経常利益 | 一人当たり 経常利益 |
人数 (パート含) |
経常利益 増減率 |
一人当たり経常利益 増減率 |
物販 | ㈱テンポスバスターズ | 厨房機器 店頭販売 | 13,574,726 | 1,724,265 | 3,577 | 482 | 9,624,056 | 994,970 | 2,201 | 452 | 73% | 63% |
情報・サービス | ㈱ディースパーク | 人材紹介・請負 | 1,064,248 | 34,752 | 668 | 52 | 682,986 | 4,677 | 234 | 20 | 643% | 186% |
飲食 | ヤマトサカナ㈱ ※7カ月間 | 回転寿司・観光・魚卸 | 4,077,348 | 204,852 | 354 | 578 | 3,077,748 | 7,509 | 18 | 411 | 2628% | 1840% |
テンポスバスターズ
顧客の中でも、厨房機器の購入単価の高い、新店オープン顧客への営業強化を図ることで売上を拡大してきた。
さらなる客単価アップに向けて、新店オープン顧客に対して不動産紹介、内装工事の提案を開始。
なぜなら、新店オープンの開業準備の初期から顧客を囲い込むことで、厨房機器の購入点数を増やし客単価を上げることができるから。
ディースパーク
コロナ禍で、主要顧客である百貨店や物販店が営業自粛したことで、人材派遣の需要が減少し、ディースパークの業績は急落。それをバネに様々な新規事業に挑戦。
その結果、請負事業が軌道に乗り、新たな収益の柱となる事業までに成長。アフターコロナ後は、派遣需要が回復し、既存事業も回復。
現在、業容拡大として、外国人人材紹介・派遣事業の拡大に注力している。
ヤマトサカナ
外食事業や観光事業を展開していることからコロナの打撃を受けたが、消費者の密を避け少し高くても安心安全に美味しい食事を楽しみたいという需要を取り込み業績を回復。
魚介類を漁港から直接仕入れられる買参権を保有していることから、これを強みに外食、卸売り、観光、小売事業を拡大していく。
前向き投資中の事業会社
表の青色の塗りつぶしは4期前(コロナ禍)より増加している箇所、赤色は減少している箇所を示しています。
2024年4月期 第3四半期 | 2020年4月期 第3四半期 | |||||||||||
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セグメント | 会社名 | 事業内容 | 売上 | 経常利益 | 一人当たり 経常利益 |
人数 (パート含) |
売上 | 経常利益 | 一人当たり 経常利益 |
人数 (パート含) |
経常利益 増減率 |
一人当たり経常利益 増減率 |
物販 | ㈱テンポスドットコム | 厨房機器 ネット販売 | 2,272,471 | -20,698 | -391 | 53 | 1651106 | 77290 | 5153 | 15 | 赤字化 | 赤字化 |
情報・サービス | ㈱テンポス情報館 | 情報機器(POSレジ等) | 666,773 | 26,685 | 437 | 61 | 630,885 | 111,283 | 2,650 | 42 | -76% | -83% |
情報・サービス | ㈱テンポスフードプレイス | WEB集客 | 138,881 | 3,717 | 143 | 26 | 51,942 | -19,401 | -1,764 | 11 | 黒字化 | 黒字化 |
飲食 | ㈱あさくま連結 | ステーキレストラン・居酒屋 | 5,411,512 | 159,751 | 282 | 566 | 6,897,355 | 289,711 | 332 | 873 | -45% | -15% |
テンポスドットコム
売上拡大に向けて人材を投入。従業員数はコロナ禍前の15名から現在53名に大幅増加。
投入した人材は、通販サイトの訪問者数を増やすための施策や、新店オープン顧客の開業を支援する新規事業に配置する。
現在、減益となっている理由は、シェア拡大を優先し、価格競争を加速しているためだが、今後もこの戦略は継続し売上拡大を図る考え。
テンポスフードプレイス
利益の確保よりも、どれだけ新しい事業を作ることができたかを重要な指標としている。
そのような中で、飲食店向けのホームページ制作や、SNS集客などWEB集客支援事業を立ち上げる。
現在は、インフルエンサー事業・セミナー事業・AI活用事業などを立ち上げるが、社内の平均年齢29歳と若く経験不足から新規事業に悪戦苦闘中。
今後も事業開発に積極的に取り組んでいく。
テンポス情報館
コロナ禍は非接触の風潮の高まりにより、モバイルオーダーシステムや、キャッシュレス決済を搭載したPOSレジ等の情報機器の需要が増加し売上を拡大。
その後、さらなる営業強化のため人員を増加、営業所も拡大するが、コロナ禍の需要が一服し苦戦中。
一方で、新たな挑戦として飲食店の集客を支援する「社食事業」の立ち上げに伴い人員を増加。
これらの理由から利益を圧迫しているが、今後も既存事業だけでなく新規事業にも取り組み売上拡大を図る。
あさくま
コロナ禍はサラダバーが敬遠され客離れが起きる等のコロナの打撃を受けたが、サラダバーを止めるのではなく、品数を25品から45品に拡大した。
なぜなら、コストをかけてでもお客様に喜んで頂くという方針からだ。
現在は、お客様に感動を提供する「エンターテインメントレストラン」になることを目標に掲げ、メニュー開発、人材育成に取り組んでいる。
2024年1月期は3年ぶりの出店を再開した。来期は出店及び改装にも取り組んでいく。