沖縄の生産者と飲食店を結ぶ架け橋。女性パート社員のロールモデルを目指して
「最南端が最先端」
そんなスローガンを掲げ、日夜、お客様のお店を飛び回っているのは、テンポスバスターズ那覇店の店長、仲里和美。
周囲が持つ彼女のイメージは「パワフル」そして「ハイテンション」。社内で新しい事業がスタートすれば、全国どの店舗よりも、我先にとお客様へと提案し、飲食店様向けのセミナーを開催しようと話が出れば、真っ先に開催地候補に手を挙げる、そんなエネルギー溢れる彼女だが、そのパワーは一体どこから来るのだろうか?
お客様が何も買わずにお店(テンポス)を出られた時に、仲里さんがお客様の後ろ姿を追いかけて行った、という話を聞いたことがあります。
せっかく来てくださったのに探していた商品がなかったのかな、何か気に障ることをしてしまったのかな、そんなことを考えるより先に駐車場に向かっていて。「お客さまー!」って言いながら追いかけていました。
なかなか普通の人ならやらないことですよね。そういう時お客様はどんな反応をされるんですか?
えっ、なんでいるの!?という感じでびっくりされていました(笑)。あの日も、その後少しお話しと名刺交換をして終わりましたが、後日、そのお客様がまたお店に来てお買い物してくださって。「他の厨房屋でも良かったけど、君がいるからまた来たんだよ」と言ってくださったんです。
それは嬉しい褒め言葉ですね。仲里さんは普通の人なら躊躇してしまうことでも、考えるより行動してしまう、そんなタイプみたいですね。
そうですね、普段から恥ずかしいな、と思うことも少ないです。やりたい!と思ったこともすぐに飛びつく性格です。なので、周りの人もこのハイテンションさに苦労していると思います(笑)
パート店長になったきっかけはマイスターコンテストだったと聞いています。2年連続優勝したそうですね?
そうですね、その経験はパート店長になるときに、とても自信になりました。マイスターコンテストでは、パート従業員を対象に、店舗での仕事ぶりを「速さ」「出来栄え」、そして「感じが良い」「気が利く」をテーマに、接客や技術、スキルを審査形式で競う大会なんです。大会に向けて店舗でロールプレイングなどを重ねて大会に臨みましたね。クレーム対応でも1位を頂けたのは嬉しかったです。
総合1位だけではなく、カテゴリーごとでも1位、2位が決まる大会なんですね。ちなみにクレーム対応のポイントって何ですか?
ありきたりですがお客様の気持ちに共感する事だと思います。例えば、石垣島に旅行に行くとします。何ヵ月も前から貯金をして、行きたいところ、食べたい所を探して、ワクワクした気持ちで旅行に行きますよね。そんな時に、何か観光会社のミスで、観光名所に行けなくなってしまった。そんな時、悲しい、許せないという気持ちになりますよね。それは今の仕事でも同じです。お客様の気持ちを考えて、そして誠意を込めて対応することを大切にしています。この例え話しも、私が観光会社に勤めていた時のことなんですけどね。
なるほど。今までの経験が活きているということですね。
話は変わりますが、仲里さんが店長になってからは那覇店でこれまで取り組んでいなかった、「生産者」と「飲食店」を繋げる活動もしていると聞きました。
大好きな沖縄の食材をPRしたいという気持ちと、日々飲食店様とお仕事をさせて頂く中で、メニュー開発や売上アップで悩まれている方のお役に少しでも立ちたいなという気持ちからですかね。テンポスでは2年ほど前から、ビールメーカーさんや酒屋さんの紹介には力を入れていました。それに加えて、那覇店では食材メーカーさんの試食会などを開催するなどの取り組みをしています。
例えば、「アーミーファーム」さんという酪農家さんがジェラートのお店を2店舗経営されているんですが、そこのジェラートやアイスがとっても美味しくて。生産者さんが気持ちを込めて育てたミルクをいろんな人に知ってもらえるように、「沖縄県産のソフトクリームって使ったことありますか?」と、飲食店様に声をかけています。最近では、ホテルビュッフェの料理長さんがすごく気に入ってくれて、「知らなかったよ、私の店は沖縄県の食材にこだわった業態だからありがたい、味も文句なしだね」と言ってくださったときは心の中でガッツポーズでした。
なんだかすごく楽しそうに仕事の話をされるんですね。
入社した頃は、まさか自分が店長になれるなんて思っていませんでしたが、なったからには全力でやりたいと思うんです。那覇店は東京の本社と遠く離れていますが、どの店舗よりも最先端でありたいと思っています。会社がどんな方向に進んでいくのか、方針に沿って、お客様に合わせたご提案をするようにいつも心掛けています。
店長が女性ということで大変なこともあるんじゃないですか?
女性でも男性でも、向かうべき道は同じですから、部下には私自身を見てついてきて欲しいなと思います。ただ、正直、自分が男だったら、と思う時はあります。他の企業でもそうだと思いますが、部下はクレームを隠してしまうものだし、事が大きくなってから分かる事って多いと思うんです。「何で早く言わないんだー!」とも思いますし(笑)、自分では頼りないのかなと落ち込むこともあります。でもそれは、男女関係ないですよね。女性でも男性でも、向かうべき道は同じですから、部下には私自身を見てついてきて欲しいなと思います。
すごくたくましいんですね。もっとお話しを聞きたいところですが、最後に、今後の目標を教えてください
テンポスには全国に女性パート社員が200名いらっしゃいます。皆さん、子育や介護、いろんな事情やバックグラウンドがある中でも、一生懸命働いている方ばかりです。そんな方たちに、「私(仲里)が出来るから、あなたならもっと出来るよ、技術はもっと上を目指せるんだよ」、ということを伝えていける女性を目指したいですね。
(文・写真 広報)
「最南端が最先端」
そんなスローガンを掲げ、日夜、お客様のお店を飛び回っているのは、テンポスバスターズ那覇店の店長、仲里和美。
周囲が持つ彼女のイメージは「パワフル」そして「ハイテンション」。社内で新しい事業がスタートすれば、全国どの店舗よりも、我先にとお客様へと提案し、飲食店様向けのセミナーを開催しようと話が出れば、真っ先に開催地候補に手を挙げる、そんなエネルギー溢れる彼女だが、そのパワーは一体どこから来るのだろうか?
お客様が何も買わずにお店(テンポス)を出られた時に、仲里さんがお客様の後ろ姿を追いかけて行った、という話を聞いたことがあります。
せっかく来てくださったのに探していた商品がなかったのかな、何か気に障ることをしてしまったのかな、そんなことを考えるより先に駐車場に向かっていて。「お客さまー!」って言いながら追いかけていました。
なかなか普通の人ならやらないことですよね。そういう時お客様はどんな反応をされるんですか?
えっ、なんでいるの!?という感じでびっくりされていました(笑)。あの日も、その後少しお話しと名刺交換をして終わりましたが、後日、そのお客様がまたお店に来てお買い物してくださって。「他の厨房屋でも良かったけど、君がいるからまた来たんだよ」と言ってくださったんです。
それは嬉しい褒め言葉ですね。仲里さんは普通の人なら躊躇してしまうことでも、考えるより行動してしまう、そんなタイプみたいですね。
そうですね、普段から恥ずかしいな、と思うことも少ないです。やりたい!と思ったこともすぐに飛びつく性格です。なので、周りの人もこのハイテンションさに苦労していると思います(笑)
パート店長になったきっかけはマイスターコンテストだったと聞いています。2年連続優勝したそうですね?
そうですね、その経験はパート店長になるときに、とても自信になりました。マイスターコンテストでは、パート従業員を対象に、店舗での仕事ぶりを「速さ」「出来栄え」、そして「感じが良い」「気が利く」をテーマに、接客や技術、スキルを審査形式で競う大会なんです。大会に向けて店舗でロールプレイングなどを重ねて大会に臨みましたね。クレーム対応でも1位を頂けたのは嬉しかったです。
総合1位だけではなく、カテゴリーごとでも1位、2位が決まる大会なんですね。ちなみにクレーム対応のポイントって何ですか?
ありきたりですがお客様の気持ちに共感する事だと思います。例えば、石垣島に旅行に行くとします。何ヵ月も前から貯金をして、行きたいところ、食べたい所を探して、ワクワクした気持ちで旅行に行きますよね。そんな時に、何か観光会社のミスで、観光名所に行けなくなってしまった。そんな時、悲しい、許せないという気持ちになりますよね。それは今の仕事でも同じです。お客様の気持ちを考えて、そして誠意を込めて対応することを大切にしています。この例え話しも、私が観光会社に勤めていた時のことなんですけどね。
なるほど。今までの経験が活きているということですね。
話は変わりますが、仲里さんが店長になってからは那覇店でこれまで取り組んでいなかった、「生産者」と「飲食店」を繋げる活動もしていると聞きました。
大好きな沖縄の食材をPRしたいという気持ちと、日々飲食店様とお仕事をさせて頂く中で、メニュー開発や売上アップで悩まれている方のお役に少しでも立ちたいなという気持ちからですかね。テンポスでは2年ほど前から、ビールメーカーさんや酒屋さんの紹介には力を入れていました。それに加えて、那覇店では食材メーカーさんの試食会などを開催するなどの取り組みをしています。
例えば、「アーミーファーム」さんという酪農家さんがジェラートのお店を2店舗経営されているんですが、そこのジェラートやアイスがとっても美味しくて。生産者さんが気持ちを込めて育てたミルクをいろんな人に知ってもらえるように、「沖縄県産のソフトクリームって使ったことありますか?」と、飲食店様に声をかけています。最近では、ホテルビュッフェの料理長さんがすごく気に入ってくれて、「知らなかったよ、私の店は沖縄県の食材にこだわった業態だからありがたい、味も文句なしだね」と言ってくださったときは心の中でガッツポーズでした。
なんだかすごく楽しそうに仕事の話をされるんですね。
入社した頃は、まさか自分が店長になれるなんて思っていませんでしたが、なったからには全力でやりたいと思うんです。那覇店は東京の本社と遠く離れていますが、どの店舗よりも最先端でありたいと思っています。会社がどんな方向に進んでいくのか、方針に沿って、お客様に合わせたご提案をするようにいつも心掛けています。
店長が女性ということで大変なこともあるんじゃないですか?
女性でも男性でも、向かうべき道は同じですから、部下には私自身を見てついてきて欲しいなと思います。ただ、正直、自分が男だったら、と思う時はあります。他の企業でもそうだと思いますが、部下はクレームを隠してしまうものだし、事が大きくなってから分かる事って多いと思うんです。「何で早く言わないんだー!」とも思いますし(笑)、自分では頼りないのかなと落ち込むこともあります。でもそれは、男女関係ないですよね。女性でも男性でも、向かうべき道は同じですから、部下には私自身を見てついてきて欲しいなと思います。
すごくたくましいんですね。もっとお話しを聞きたいところですが、最後に、今後の目標を教えてください
テンポスには全国に女性パート社員が200名いらっしゃいます。皆さん、子育や介護、いろんな事情やバックグラウンドがある中でも、一生懸命働いている方ばかりです。そんな方たちに、「私(仲里)が出来るから、あなたならもっと出来るよ、技術はもっと上を目指せるんだよ」、ということを伝えていける女性を目指したいですね。
(文・写真 広報)