2024年7月11日

中古厨房屋が経営コンサルを開始する。全国店長会議を開催

本日、ひかるブラック企業のテンポスバスターズは全国店長会議を開催しました。全店の店長、買取センターのセンター長、計64名が参加しました。

経営コンサルなんてできるの!?テンポスバスターズの戦略

会議は社長講話から始まりました。社長の森下は、テンポスグループの戦略について、一つ一つの子会社がそれぞれの業界でトップグループの地位を確立することを目指すと述べました。そして、各トップグループが集まった企業群として、テンポスグループは飲食店に物販と情報サービスを提供する揺るぎない企業になることを目指していると店長達に伝えました。

そのうえで、テンポスバスターズの今期の成長戦略として、次の点を繰り返し強調しました。

●販売員全員が毎月10店舗の飲食店を訪問してチェックを行う『格付診断』を行うこと。そして経営コンサルティングを獲得すること

●新店オープンする顧客の客単価を60万から300万円にするために、店長は毎日部下の見込み客のフォローを徹底して行う事

テンポスホールディングス、代表取締役社長の森下篤史
テンポスホールディングス、代表取締役社長の森下篤史

テンポスバスターズの成長戦略は、飲食店開業に役立つ情報とサービスを提供することで、物販の客単価を上げ、売上を拡大することです。その中で『格付診断』とは、当社の社員が飲食店様のお店を訪問し、サービスや清潔さをチェックするというもの。毎月10店舗の店を訪問しチェックを行っていくことで、飲食店が抱える課題は何か、どんな対策が必要かノウハウを蓄積していきます。これを継続的に行うことで、前期はなかなか実績のあがらなかった、飲食店と物件のマッチングや、内装工事の受注数を大幅に増やすことができるものと確信しております。なぜなら飲食店に関する知識とノウハウを身に着けることで、提案する物件や内装工事の提案のレベルが上がり、新店オープンするお客様から、開業準備を任せてもらえるようになると考えているからです。

社長の話を聞く店長達
社長の話を聞く店長達

現在、テンポスバスターズの重要指標の一つである「新店オープンの客単価」は60万円です。(当社社員が営業をかけたことで獲得した客単価を指す)。今期は「物件紹介」「格付診断士及び業種別専門家による新店準備支援」「内装工事受注」「厨房機器の総合受注」の4つの施策で客単価を300万円に引き上げていきます。
その他、前期に開始した新規事業にも注力していきます。例えば、泣く泣く閉店した飲食店店長に転職先を紹介する人材派遣や、閉店を検討している飲食店オーナー様から事業承継の案件を獲得していく等です。
しかし社員にとっては、今までやったことがない仕事で、実績を上げていくことにプレッシャーやストレスを感じる人も多く出てくることでしょう。

これに対して森下は、
「これから1,000億円企業を目指す中で、ただ単に物を販売しているバスターズ店舗と、飲食店の格付診断をして、経営コンサルにも取り組んでいく店舗では、仕事の質も、実績も大きく差が開いてくる。ここに出席している店長達は、自分の店や部下一人一人が会社の成長スピードに取り残されないようにしていってくれ」と伝えました。

社長の話を聞いた、店長の反応は?

社長講和が終わり、店長たちは何を感じたのでしょうか。まずは、成績優秀者としてMVPを受賞したこともある店長に話を伺うと、

●鈴鹿店 松永店長(新卒2010年入社 店長歴4年)
これから自分達の仕事が大きく変わっていくことや、部下の皆にやったことのない仕事に取り組んでもらうために、どうすればいいのか、という不安な気持ちがありました。しかし森下社長のお話を聞いて、難しいことだからこそ、チャレンジする意味があるんだな、挑戦しなければ成長は無いのだと感じました。一歩ずつ進んでいきます。




次に、大手外食企業に12年勤め、自身でも飲食店を7年間経営したことのある店長に話を伺うと、

●アキバ店 熊田店長(中途2022年入社、店長歴2カ月)
社長から成長戦略を聞いて、率直にワクワクしました。なぜ、経営コンサルや、格付診断、インバウンド集客支援等に注力しているのか、その目的が腹落ちしました。明日から、お客様のお店を回り、格付診断、経営コンサルの獲得に尽力していきます。




20代の店長はどうでしょうか?

●札幌白石店 石毛店長(新卒2018年入社、店長歴5年)
森下社長のお話を聞いて、今まで飲食店のことを知らなすぎたと反省しました。今まではお客様のお店に行くのは”自分の顔を覚えてもらう”ことが目的で、飲食店のことを知ろうとはしていなかったんです。レセプションやイベントで訪問した際も、商工会議所の方とオーナー様の親密度と比べて、自分たちはまだまだお客様の懐に入れていないのだと感じることもありました。経営コンサルのノウハウを身に着け、お客様から頼りにして頂けるようになること。これがこれから札幌白石店に必要なことだと分かりました。




午後のプログラムでは、経営コンサルティングや格付診断について事業部からの発表がありました。他にも部署・エリア別に分科会を行い、店舗に戻り実行していくことを決定しました。
店長達はやる気まんまんです。

コンパのテーマは「働く姿勢と人間性」

全国店長会議の最後に「コンパ」を行いました。コンパとは、お酒を片手に行う会議のことです。ただし単なる飲み会ではなく、会社のこと、働き方、生き方について語り合う場として、予めテーマを決めて進行します。お酒を交えたリラックスした雰囲気の中で進行するため、本音が出やすくなり、深い議論をすることが出来ます。

今回は「働く姿勢」をテーマにコンパを行いました。テンポスでは、働くうえで次のような働く姿勢や人間性を大事にしています。

●働き者である。手抜きをしない。気配りをする。自己中にならない。意地悪をしない。

テンポスバスターズを上記のような集団にするために、店長は店に戻りどんな取り組みが必要なのか、このテーマで6人1チームの話し合いがスタートしました。

チームで1人、進行担当を決めコンパがスタートです。まずは乾杯。「会議、お疲れ様でした~!」

「ところで皆さん、”働き者”って、どんな人だと思いますか?」と進行役の投げかけをきっかけに討論が進んでいきます。

あるチームでは「なぜ気配りができる人と、そうでない人がいるのか」というメンバーからの投げかけに対して、

A店長:”育ち”からくるもので、本人に悪気はない。ただ気づかないだけ。これを変えていくのは難しい。

B店長:人間関係が良ければ、気配りができても、できなくても気にならない。だから、気配りをできるように指導するのではなく、人間関係を良くするための取り組みに力を入れた方が良い。



等々、様々な意見がでました。コンパの場では「これを言ったら、自分の評価が悪くなるかも」といった心配はいりません。それぞれのチームで「ぶっちゃけ、そっちのお店はどうなの?」と、普段なかなか話す機会がないことも話せるし、聞けるのです。



あっという間に1時間半が経過し、各チームは議論の結果を発表しコンパは終了です。

今後もコンパは定期的に開催します。コンパを通じて人間的な成長や、組織としても強固な繋がりをつくっていきます。

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