2024年3月1日
【役員研修】今年のテーマは「工夫改善」!今までとは全く違う稼ぎ方で売上2,000億円、経常利益300億円を目指す
2月23日、2024年2月度の役員研修を行いました。
役員研修は、グループ会社13社の社長・幹部が集まり「人間をつくる」「成果を上げる」の観点から実践的な研修を行います。
冒頭、社長の森下から「守破離」について問われました。守破離とは茶道や武道の修行のプロセスを3段階で表したものですが、それをテンポスに置き換えるとどんなことがいえるか。参加者は「テンポスでの “守” は上司から指示されたことを言われたとおりにやる、“破” は指示された以上のことをやる、“離” は会社の方針に沿って新しいことをやる」と説明をしますが、森下は「考え方は合っているが、言葉の説明はいらない」と突っぱね、自社に落とし込んだときの具体的な答えを求めました。実業界においては、どんな話を聞いても「自分のところではこうすればいいんだな」と落とし込まないと「分かった」とは言えない。そういう考え方の癖を持ちなさい、知識として頭の中に入れてもただ知っているだけで役に立たない、と説くところからスタートです。
物知りが役に立たなくなった。AIの進化とは。
―森下社長
この30年間で「物知り」が役に立たなくなった。情報はスマホ一つで手に入るようになり、さらに今後はAIが大量の情報の中から重要な情報を選定したり分析したりする時代になる。今はまだ「情報をどう判断してどう手を打つか」の部分を人間がやっているが、最先端企業では既にAIがやる時代になっている。我々が駆使できていないからAIの力を分かっていないだけだ。
AIは、与えられた条件の範囲で答えを出してくれる。新橋でラーメン屋をやりたいが、どんなラーメン屋をやったらいいか知りたい場合はどうするか。例えば半径500m以内にこういうラーメン屋があって、ラーメンの傾向や客単価、客の入りはこうで、自己資金はいくら、これくらいの規模でやりたい、などの情報を入れて、そして「私の店はどうしたらいいか」と聞けばAIが答えてくれる。ただしAIは、条件を与えれば与えるほど役に立つ働きをするが、条件を与える人間の方がボンクラだとAIもボンクラな答えしか返してこない。だからAIを駆使するための社員トレーニング(研修)をする必要がある。
テンポスでは今後、ゴール設定や業務分解をAIにやらせるトレーニングをしていく。例えば大手スーパー・大手外食企業向けに厨房機器販売を行うキッチンテクノのゴール設定をするなら、まずはキッチンテクノがどんな会社なのかの情報をAIに与える。他にも過去5年間の取り組みや売上、利益等を入れればそれに応じたゴール設定を返してくれる。それで精度が悪ければ今度は業界の情報や会社の方針等、条件をどんどん与えて精度を高めていく。ゴールが設定できたら、次はAIに業務分解をさせればものの10秒くらいで出てくる。そして自分たちはそれを使って企画して作戦を立て、具体化していけ。
守破離をどのように理解するか~守破離のコンセンサス
―森下社長
守と破は全く違うものだが、破と離はどちらも上司から指示されたこと以上のことをやるという点は共通していて、その取り組みのレベルが破なのか離なのか、やっている当人も指示を出した方も判断がしづらいことがある。ではどのように考えるか。
まず、守の基準は「言われたとおり」ではなく「セオリー通り」とする。既存ビジネスのテンポスバスターズの出店はセオリーがあるから守だ。セオリー通りのやり方に工夫改善を加えると「破」になる。工夫改善が多ければ多いほど破のレベルは高まっていく。そして破の先で獲得するものが「離」だ。
今年、テンポスは工夫改善を大きなテーマとする。社員は「守」であるセオリー通りをきちんとやりながら1,000本ノックをやる。そのうち、いつまでも1,000本ノックばかりやってるんじゃないよ、工夫改善をしましょうよ、という話が出てくる。そして、工夫改善を重ねていった社員が離の提案を持ってくるようになる。
守を徹底的にやりながら、全社員に工夫改善を求めていけ。今までは「言われたとおりやれ」と言ってきたが、今年からは「言われたとおりを徹底的にやらせながら、毎週一回工夫改善の提案を出せ」というフェーズに入ってきたことを頭に入れてくれ。これをずっとやっていくと、新卒だろうが3年目だろうが、離の提案を持ってくる人が出てくる。そういう人材を育ててくれ。守破離に従って会社を作っていこう。
基礎のところ、守を徹底すると同時に、工夫改善しながらやっていく。自分の会社でもう一度守破離を見直して、一から徹底的にやっていこう。
また今年から売上2000億を目標にする。経常利益は300億。できない話じゃない。単なる物販のテンポスから、情報サービスを提供や、飲食店の閉店情報を活かした業務委託店舗の出店や、企業再生ファンドの事業に注力していくことで、今までとは全く違う稼ぎ方になっていくのだから。我々の会社は非常に面白いところにきている。
「創業者亡きあと、こういう方針でいくんだ、というのを自分たちでまとめあげろ!」と檄を飛ばし、議論を促す社長。未来のテンポスを作り上げる気概を持って、守破離に取り組んでいきます!
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