2023年04月26日
【役員研修】グループ戦略<過去の仕事と未来の仕事>2023年4月22日、役員研修を行いました。 役員研修は、グループ会社11社の社長・幹部が集まり「人間をつくる」「成果を上げる」の観点から実践的な研修を行っています。今回は、社長の森下より、各グループ各社がここ数年でどのように自社を動かしていくのかについて、具体的な考え方を交えた話がありました。
―森下
この役員研修の参加者は、グループ戦略で500億、1000億をやっていく上で要になる人材である。だから、もし、社長が引退したらどうやって任せるか、引き継いだ後どうやって発展させていくかを研修内容に取り入れていこうと考えている。今年から研修にドラッカーの経営学を取り入れたのも、その一環だ。
そのドラッカーは、現在の売上は過去の仕事の遺産で成り立っているのだから、100年続く企業をつくるためには、将来に向けた投資をしろと言っている。その投資のタイミングの判断基準として、まずは、自社の年間利益が、1億円を超えているかどうかが第一関門となる。
「来期の経常利益の予算が年間1億以上、ちょっとおまけして9000万以上の会社は手を挙げてみて」
<6社が挙手>
テンポスグループ11社のうち6社が1億を超えているという事は、既存事業だけでなく、未来に向けた投資をするタイミングがきているということだ。利益が1億になったら、利益を出すだけで一杯いっぱいになっている様ではいけない。1億の利益の内、3割は、「事業開発投資」として、将来の売上づくりの為の投資に使うこと。ここで大事なのは、既存事業の拡大のためではなく、まったく別の自由な発想の新規事業に使うことだ。バスターズで取り組んでいる客単価アップ施策や、あさくまのサラダバーの充実は、新しい施策ではあるが、単なる既存事業の深堀りだから、未来の仕事ではない。世の中の変化・流れに合わせて将来どうなるかに合わせて手を打つことが未来の仕事。未来の仕事(事業開発)は、無責任に好きな事を言うくらいがちょうどいい。
一方で、まだ利益が1億でていないグループ会社、例えばスタジオテンポス(内装業)であれば、まずは既存事業で利益1億円を目指すことに注力する。その手法の一つとして、グループ会社が行っている不動産情報のマッチングサービス事業と組んで、スタジオテンポスの顧客に物件情報を提供する。物件が決まれば、自然と内装工事の話になる。内装工事の打ち合わせになったら、厨房機器一式の話もしておく。そうすれば「スタジオテンポスに任せれば、飲食店開業は安心だ」となり、物件から内装、厨房までの総合受注を獲得することができる。
利益が1億でるようになったら、次は、「飲食店専門の内装工事」といった分野での業界1位を目指す。業界1位になったら、次は上場を目指す、売上100億円を目指す。その過程で、利益が1億でたなら、利益の3割を事業開発に投資すること。
各グループ会社は自社の位置を認識したうえで、既存事業を強化するのか、未来の仕事の手を打つか見極めて取り組むこと。これからの5年間は、時流に沿って仕事全体の流れが大きく変わる。それを自分の会社ではどう受けて立つのかを考えて欲しい。
(広報担当:山崎)
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