2023年04月17日
バッタ品の買い取り販売は、私にとっての天職です実はテンポス、厨房機器以外の商品も買取をしているんです。
例えば、オフィスで使っていたコピー機や、2020年東京オリンピックで使用した家具やテレビ等、それらを買い取って、新しい持ち主に販売する事業をしています。そして、そのビジネスの過程で生まれたのが「バッタ品買い取り」です。コロナ禍で過剰在庫となったマスクや、期限切れ間近の食品などを買い取り、販売まで行っています。この「バッタ品買い取り」を任されているのが、ぐるなび出向の陳さん。事業が好調と聞きつけ、早速取材しました!
― リユース営業課に配属後の感想を教えてください。
みんな一緒だと思うんですけど、出向してしばらくは不安で一杯でした。何をしたらいいか分からない。そんな私に仕事を教えてくれたのが湯川部長でした。人づてに、「湯川部長は、バッタ品の買い取りで1年で1億を作った伝説の男」だと聞き、すごい人なんだなって思っていました。その湯川部長に、買取りサイトの運営を任せて頂くことになり、とにかく「シンプルにやれるだけやってみよう!」って気持ちになりました。
― 具体的な業務について教えて下さい。
バッタ品の買取りは主にネットを使い案件を獲得しています。そのサイトというのが「テンポス一括買取り」と「
アジア流通センター」の二つです。出来たばかりのサイトで、湯川部長からは「陳さんの為に作ったサイトだから」と言ってもらった時は、やる気が湧いてきました。でも「何とかしなきゃ」って焦りもありました。そこで「広告費をかけて流入を増やしたい」と提案したのですが、社長から「ばかやろう、努力もしないうちから、金使うな」と却下されました。何の実績もないのにただ広告費をかけて問い合わせ件数を増やしたいって言ったって通る訳ないですよね。そこで、とにかくSEO対策を行いました。お金を使わずに認知してもらうために、アナログな活動もいろいろしてきました。そのおかげか、最近ではアクセスは順調に伸びてきています。問い合わせ件数も、月間30件を超えるようになりました。「アジア流通センター」も1月にリニューアルしてから一時的にですけど爆発的に問い合わせが増えました。広告費をかけずに自分がやった結果として数字が伸びた事が自信にもつながりました。
もう一つの業務は、買い取った商品の販売先を見つける営業です。出向してから一番苦労したのがこの営業開拓です。どうやったら販売先が見つかるのか考えても答えが出なくて眠れない日もありました。最初の頃は、湯川部長に取引先を紹介して頂いて、何とか繋いでいたって感じですね。これも、今では紹介して頂いた取引先からも信頼が得られてきましたし、数字にも反映されてきました。
― 営業は、具体的にどんなことをされているんですか?
私の名刺の裏に、サイトの案内広告を印刷して配りました。これけっこう効果があるんですよ。社内メルマガも活用しました。同業者のサイトも見まくって、そこからいいところを持ってきサイトに反映しました。こうした取り組みは、努力してやった分が数字につながる事が嬉しいですね。その結果、2月の売上は736万円で粗利162万円、3月も売上424万粗利37万円の見込みが見えています。私が最も嬉しかったのは、社長に数字報告をした際に「粗利から人件費を抜いて残った額の半分は広告費に使ってよし」って言われた事ですね。
― それは嬉しいですね。バッタ品の買取り販売のやりがいはどこにありますか。
私が最初に売った商品は、市場では溢れていた状態の「使い捨てマスク」でした。処分に困っている業者が沢山あった頃です。これを10円で買って30円で売る事ができました。1枚じゃなくて1箱10円です。それが10トントラック1台分ですよ。この時、仕入れ業者から「陳さんありがとう!」って言われたんです。そして販売先からも「陳さんありがとう!」って言われました。両方からありがとうって感謝されたんです。
「こんないい仕事があるんだ。私にとって天職だ!!」って思いました。
運営中の二つのサイトも、自分の知識を全てつぎ込んでいるので、まるで自分の子供が成長しているように感じて愛着が湧いています。
― 最高ですね。
はい。でも、まだ経験不足で業界を知らないものですから失敗談なんかもあります。
― 失敗談を教えてもらってもいいですか?
実は、既に仕入れ値が決まって、売り先も決まった後ですよ。突然、仕入れ業者から商品を売っちゃったって連絡があったんです。「それは困る。何とかならないか」って言ったら、商品も引き渡し済みだって。「え、もうモノがないの?」って事で大混乱です。どうやら仕入れ先のお偉いさんが、勝手に売っちゃったらしいんですけど、この業界では口頭契約で成立します。今回は、売り先からは、お金が振り込み済みです。私では説明のしようがないので、仕入れ業者を連れて説明に行きました。本当に殴られる覚悟でしたよ。1時間説教されましたがそれでも先方の怒りは収まらず、最終的には、湯川部長に入っていただいて何とか収めて頂いたのでした。私にはどうしようもできなかった。
一 いい事ばかりじゃないんですね。では、今後の取り組みについて教えて下さい
サイトの効果が出てきて案件が増えてきました。広告を出す事で、さらに問い合わせ件数の増加は見込めますから、その分の営業活動を増やしていきたいです。この業界の営業はスピードが命ですから、メールより電話。サンプルを沢山取り寄せて相場を調べたら、直ぐに現場に行く。現場に行けば、そこに新しい案件がある場合もありますから。そんなことを心がけています。
あと、利益を上げる為には、テンポスで販売が見込める商品が良いので、そういった商品を優先的に買い取ります。今までの経験で少しずつですが、テンポスで売れるものと売れないものが分かるようになってきました。さらに私自身の査定の精度を上げる事で見込みが増えますので、そういった経験を積んでいきたいです。
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