幹部社員へ2024年09月03日

花は水をやり過ぎると、根を張らない

野菜や花を育てるには手を入れれば入れるほど良いというわけでなく、

手を入れ過ぎて、自力で伸びる力を削いでしまう場合がある。

春から夏にかけて毎日水やりをすると、生き生きしているようでも、

根が伸びなくて栄養分を吸収する力がなくなってしまう。

植え替えようと、引っこ抜いてみると、十分の水を与えた花と、

水やりを制限されて育った花は、びっくりするくらい根の張りが違うと分かる。

たまには、水が足らなくて、萎れることがあるくらいにしていると、

植物は地中で、必死になって水を求めて根を張り巡らせる。

春先に鉢植えの植物を植え替える時には、鉢いっぱいに広がった根を切り詰めてやると、花は栄養分を吸収するために、必死になって根を張ろうとする。

それによって今まで以上の若い根が広がる。

剪定は伸び過ぎた枝を切ってやると、さあ大変だと木は芽をあちらこちらから出して、

青々とした葉を茂らす。

根切りし、剪定して、木に、「生命を脅かす」様な状況を作ってやる。

優しい大人は出来る限り嫌な事をさせないで、苦労させないで、伸び伸び育てようとするが、

心配させて、困った状態を作り、自分で乗り越えるようにさせないと、

十分に面倒を見られて育つと、伸び伸び育っても、根の広がっていない見せかけの元気よい花と同じで、なんでもない時は生き生きしているが、大人になると親の手を離れて、

自分で乗り越えないと行けない場面に遭遇する。

テンポスの社員で上を目指す者には、やったことのない事、途方に暮れる事、

やりたくなさそうな事など、次から次へと困難を克服する課題を与えられる。

一億以上の利益を上げる6子会社のうち、30代社長が4人 40前半が1人である。

年齢ではない。

森下 篤史