幹部社員へ2023年07月07日

消える会社と残る会社

飲食店の58%は5年で消えている。

コロナの影響下では、助成金の効果があり、かえって閉店は少なかった。

時代の変化と、生き残る会社

60年前は米が自由に買えなかった。

大学の寮に入寮するのには、各自保険証の様な「米配給切符」を持っていて、それを提出しないと、米屋から自分の分の米が寮に配達されなかった。

この時代に、米屋が潰れることはない。

米が増産される様になって昭和40年頃になると、配給切符はなくても米が買える様になり、切符制度かなくなった。

この頃からスーパーマーケットが乱立してくると、スーパーでも米が買える様になり、一方で食生活の向上により、パンをはじめとして、米の消費が減ってきた。

この変化は1年や2年で起こったのではなく、10年20年かけて変わってきた。

どこの米屋でも、売れ行きは落ちてくるし、食生活の変化も、、スーパーで売り始めたことも分かっていた。

50年経過した今、変化に対応して生き残っている米穀卸店数は、10%

町の米屋は消えてしまった。

このままではなくなると分かっていて、消えてしまうのが、「普通」だと知らなくてはならない。

同じ事は「眼鏡屋」にいえるし、「海苔屋」にもいえる。

この20年くらいで縮小したファッション業界、オンワード、やワールドは生きてるが、、有名ブランドのレナウンは消えてしまったし、デパートの縮小は止まりそうもない。

ここでも、生き残るのは僅かで、「消えてしまうのが普通」なんだと思わなくてはいけない。

大田区で一緒に勉強してきた中小企業の3000社の30年の変化を見てみると、維持してれば良い方で、大部分の会社は、縮小か消えている。

生き残るためにこの一年間変化させた事はなんですかと問えば、維持するか、縮小すると思われる事しかやってない。

今日明日で死ぬ訳ではないから、手を打とうとしない。

これが「普通」

週3回運動している人は毎年増えてきているが、それでも30%

具合が悪くなれば病院に行くくせに、タバコを吸っている男は28%もいる。

悪くなるのが分かっていても「手を打たない人」が普通

競争社会で生き残るのは難しくない。

大部分の人は有効な手を打たないのだから、有効な手を打てば良い。

有効な手は「有効だと思って打った手が有効でない」回数を何回やってみたかに尽きる。

世に言う「失敗の数」が多ければ多いほど「生き残る有効な手を打つ」事ができるようになるのだ。

それには利益の出ている今からやらなくてはならない。

毎年利益の20%を事業開発に充てなくてはならない。

テンポスで一人当たり毎週5時間年間240時間を新しい取り組みのために、勉強会をしている。

月間一人当たり250万の粗利を上げている。

250万/21日/8時間≒1.5万 

1.5万×250時間×370人=4億6250万

年間利益28億の16%を超えている。

この他に事業開発投資10億以上

無駄金になることも多いが、無駄金をどれだけ使ったかが、効果的な手を打つ方法なのだから、躊躇してはいられない。

挑戦する言う事は、目標に向かってどれだけ、無駄金と無駄な時間をつかったか、どれだけ失敗したかである。