幹部

グループ会社と良い関係を築くこと

(株)テンポスドットコム
代表取締役社長

品川 絵美

社内報2021年5月号

テンポスに入社する前、ベンチャー企業に勤めていた20代は、売上を作る事と、勉強に没頭しました。一般向け商品の販売、営業職の後、8年間勤めた通販会社では楽天スーパーセールの盛り上がりがまだ強かったこともあり、会社に泊まり込み配送時に使う緩衝材のプチプチを布団代わりに仮眠。1時間ごとに掲載商品を変えては売れた商品の販売データを見てニヤニヤする日々を過ごしていました。

その後、縁あって「あさくま」の思い出がきっかけとなり、facebookで繋がりのあった森下社長とメッセンジャーでやり取りをするようになりました。その後、「テンポスグループの通販事業拡大のために、一緒にやりませんか」と森下社長からご連絡頂き、2013年にドットコムの通販事業責任者として入社したという経緯です。

当時、年商6億だったテンポスドットコムも、今や年商32億が見えるところまできました。この8年間、取り組んできたことを挙げるならば、次の3つです。

グループ会社と良い関係を築くこと

入社後、まず取り組んだことは“グループ会社と良い関係を築くこと”です。入社当初、グループとの連携は上手く取れておらず、中古品の掲載率も今の半分以下でした。「WEBに載せる手間が面倒」「商品が取られそう」と不安に思っている方も多かったと思います。そのため、WEBを使う事で集客が出来ることを数字で証明するしかない、と様々な施策に取り組みました。

一方で、ドットコム側もお客様のために、店舗の担当の方との人間関係・信頼関係を築き大切にするようにと指導を続けました。私自身も店舗の方に「新人か?新しく入ったパートか?」と文句を言われることもありました。それでも何とか歩み寄れるようにしました。結果、現在は中古の掲載率も70%を超え、中古売上も5年前と比べて1.5倍となっております。

挑戦を恐れない組織を作る事

2つ目の改革は“挑戦を恐れない組織を作る事”です。最初は何か方法を変えようとするとすぐに抵抗されました。でもこれは当たり前の事だと思います。そこで、一気に変えるのではなく、「まず少しやってみようよ」とスピードを見ながら進めました。
すると、一人二人と一緒に進めてくれる人が増え、今では、「在庫確認の順番を変えて効果があるか実験してもいいですか?」等、自ら改善にも積極的に取り組んでくれるように。そのおかげで現在、ドットコムとフードプレイスの2社を率いることができるようになったと感謝しています。
今後もさらに強い組織づくりに取り組んでいきます。

生産性と品質のセットで工夫改善を続ける事

3つ目の改革は、生産性と品質をセットで、工夫改善を続ける事です。私自身もまだまだですが、経営は「顧客満足と利益を増やすこと」「従業員満足と利益を増やすこと」、この相反することを同時に行うものであると指導を受け、その考えを根本に行動してきました。

毎週数値を見ながら改善・課題を出し、翌週に効果を見て、また変えるを繰り返しています。
これにより、カスタマー事業部では、1時間当たりの対応件数は昨年に比べて約2倍に、総合受注を提案する営業部の売上は約3倍、フードプレイスの1カ月のホームぺージの作成数は30件から700件を超えるようになる等、成果にこだわり取り組んできました。

飲食店経営の中でなくてはならない存在を目指す

志は、ドットコムが「飲食業界の“Amazon”」、フードプレイスが「飲食業界の“Google”」です。
飲食店オーナーにとって無くてはならない存在、自然と使ってしまうサービス、そんな飲食店経営に欠かせない企業となり貢献していくことを目指していきます。フードプレイスに関しては設立からまだ赤字企業ですが、ここにきて損益を超える見通しがついてきました。ドクターサービスの総獲得数の伸長は251%で推移しています。
目標はサービス獲得により、毎月店舗に1千万円の粗利が加算されていくようにすることです。

フードプレイスについては、今はまだどんな会社なのか謎に思う方もいらっしゃるかと思いますが、身内や友人に自慢してもらえるような会社に育てていきます。
また、さらに情報サービス・自社サービスの事業を確立し、上場も目指して尽力いたしますので今後ともよろしくお願い致します。