シリーズ“飲食店開業への道”
第9弾は「マニュアル」についてです。
お店のマニュアルを準備することで、
お店の料理やサービスの質が保たれるだけでなく、
新人育成の時間を短縮することができます。
今回は、マニュアル作成のポイントについてまとめました。
マニュアルに必要な項目
お店の規則やルール、接客の仕方、
料理のオペレーション等、一つ一つ、マニュアルを
作るのは膨大な時間がかかってしまいます。
しかし、新規開業前のアルバイトの事前研修に割ける時間は、
実質2~3日といったところでしょう。
短い時間を有効的に使うためにも、事前の研修スケジュールと
マニュアルを準備しておくとスムーズに研修を
進めることができます。
研修内容にもとづいたマニュアル作成
では、開店前の事前研修ではどんなことをすればよいのでしょうか。
下記にまとめました。
①挨拶の練習
②レジの練習
③メニューを覚える
④動線の確認
・注文から提供までの流れ
・ホールと厨房の連動の流れ
⑤セクション別のオペレーショントレーニング
・ホール:席案内、料理の提供、ドリンク作り等
・キッチン:下準備、焼く、皿を洗う等
これらの内容がマニュアルでまとめられていることで、
より新人の育成が効率的に行うことができます。
マニュアル作成のポイント
マニュアルを作成する際は、できるだけ、写真や図を使い、
直観的に分かるようにしましょう。
私が以前お世話になった、飲食店様の
マニュアルはとても分かりやすいものでした。
上の写真は従業員用のマニュアルです。
手書きの伝票には、赤い線が引かれた箇所だけをメモすれば、
キッチンスタッフが分かるようになっています。
お客様用のメニューに赤線を引くことで、
視覚的にもメニュー名を覚えやすい、
という工夫がなされていました。
他のお店でも、グラス用のフキンや、食器用のフキンの使い分けとして、
フキンの色と、フキンを収納している箱の色を揃え、
さらに、箱に「グラス用」とラベルを張るなどすることで、
一度、アルバイトスタッフがフキンの色を忘れてしまっても、
すぐに思い出せるようにと、工夫されている方もいます。
ちょっとした工夫をすることで、生産性が大きく変わってきます。
業務の方法やルールなどの要点を分かりやすくまとめることが大切です。