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2017年10月3日更新

再生センターの若者と老人の友情物語

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新宿再生センター(鍋田英二さん/71歳)(佐々木駿さん/20歳)
-こちらではどれくらい働いていますか?
佐々木さん(以下:S)
S: 3年になります。
-それが今では、働いているみなさんに指示を出したり、体を気遣ったり、高齢者ばかりの職場で正直、大変ではないですか?
S: 最初は、「えっ」と思いましたが、皆さん親切に仕事を教えてくれるし、いろんな話をしていると、実はここのみなさんはエリートな人たちなので、社会人として吸収すべきことがいっぱいあるんです。だから、いい環境で働かせてもらってます。
-たとえば、どんなことを学んでいるのですか?
S: 鍋田さんに分解と組み立てを教えてもらいました。だめなところはダメ!と厳しく叱られますが、教えるときに「そう、そう、そう、その感じ…」って言われると、うれしくなっちゃうんですよね。自分は褒められて伸びるタイプだと思うのですが、鍋田さんはそこのところをわかっているようですね。
-ピュア―な好青年って感じですね。歳が離れた人たちに囲まれて働くのは正直どんな感じですか?
S: みなさん、自分の身体にすごく敏感な気がします。これにはびっくりです。まあ自分は若いから、ふだんは身体の調子を考えることなどないですけど。みなさんは周囲に迷惑をかけたくないと思われているのか、微妙な身体の変化に対して自分なりの対処法を持っていらっしゃるんですよ。例えば、今日なんですけど、自分は朝から喉の調子が変だったのですが、すぐ、龍角散を飲めば良くなるよって。でも飴は効かないよ、粉をこれくらい飲めば楽になるよ、って。そのとおりにするとかなり楽になりました。そんなおじいちゃんの知恵袋みたいのが、ここにはいっぱいありますよ。
-お仕事に役立つことがいっぱいありそうですね。
S: もちろんです。ここ再生センターの仕事はただ中古品を整備しているだけではありません。やっぱり皆さん、知恵がありますよ。ねじの止め方ひとつとってもノウハウがありますし。滞留在庫を増やさない工夫や、回転率を上げるために売れ筋商品やどのサイズが売りやすいか、なんて日々の経験をすぐ自分のものにしてしまう能力はすごいですね。
鍋田さん(以下:N)
おかげで、こっちはのんびり仕事してらんないよ。
-いきなりですが、鍋田さんがお仕事でいちばんうれしいときはなんですか?
N: 新製品だと決められた手順でマニュアルに従ってれば製品が完成するんだけど、中古はそうはいかないよな。中古品は一点ものだから。それぞれ性能確認をして、異常が出ていれば、それはどこから出ているのか、不良品にするかしないかの判断は、結局は経験値だけで仕事しているようなもんだから、キレイに再生して出荷できた時はうれしいよ。
-佐々木さんも鍋田さんレベルまで育っているんですか?
N: う~ん、性能確認ができるまであと少し、ってとこかな。どんどん製品にふれるようにしなさいって言ってます。経験のみの世界だからね。でも、良い意味でも悪い意味でも俺たちは職人みたいなもんだから、仕事に没頭できるのがうれしいんだが、そのなかで彼は効率なのか手抜きなのかをきっちり見分ける努力をしているよ。えらいと思うね。
-具体的に、どんなことですか?
S: 例えば、洗いの時に使う洗剤をつい、原液で使ってしまうことがあります。実際は2倍に薄めても洗浄力に違いはないので、無駄なんです。あと、道具の寿命をのばすために、きっちりと使い終わった道具を洗浄しているか、そんなことです。センターが赤字になるほとんどの原因は経費の使い過ぎなんですよ。だから細かいことでも自分はそういったことを言わなければいけない立場だと考えています。
-なるほど、佐々木さんは今後どんなことがやりたいですか?
S: これからも再生センターで働きたいと思っています。製品を分解して組み立ててというのも好きなんですが、それだけでなく、数字をきちんと把握して管理業務も任せてもらえるようになりたいです。若者は重たいものを持つときだけ重宝されるなんてイヤですから。
-すごい向上心ですね。
S:いや、誰かがやらないといけないんで。それなら自分がやろうと決めたんです。
-自分で決める、というのがポイントですね。ところで、テンポスでは定年制がなく、リタイアするのも自分で決めることになっていますが、鍋田さんはどうお考えですか?
N:う~ん。そう言われると実は、昔から定年制について疑問に感じていたんだ。
-どういう疑問ですか?
N:実は20代から定年制って仕組み自体がおかしいじゃないかって感じていたんだ。まあ人それぞれだから年取っても頑張りたい人、そうでない人、普通に働きたい人。なのに平等に65歳になったら、はいおしまいっておかしいよね。 もちろん、職人なら満足できる商品ができるまで一生現役で仕事を続けている人もいるんだけど、俺たちのように違う組織で違うことをやるのもいいもんだ。見分も広まるし、言ってみれば第2の現役ってとこかな。
-では、現役同士で切磋琢磨の日々ということですね。
N:そうだね。仕事に没頭できる今の環境は精神的にも肉体的にも一番充実しているよ。
S:自分もここで働いていると人生の先輩のノウハウが全部自分のものになっているし、50歳も年齢が離れている方々からの指導も、褒められて伸びるタイプの自分にはちょうどいい感じなんですよ。