ベンチャーテンポス2023年1月5日

年頭所感(2023年)

年頭所感(2023年)

テンポスグループは、飲食店経営者に物を安く提供すること、長く経営を続けるための解決策を提供すること、このハードとソフトを外食業界に提供する揺るぎない企業になることを目指しております。その過程で、飲食店の5年後の生存率を45%から90%にすること、売上・時価総額1,000億企業にするという目標に向かって、日々、様々な取り組みをしております。

その中で、創業から20年間は孤軍奮闘で会社を育ててきましたが、ここ数年は、社員の力がついてきて、指示を出せば任せられるようになってきたと感じています。嬉しいことです。

しかし課題はまだまだあります。あさくまでいえば、昨年3億の赤字が、今期上期は2千万の赤字にとどめることができましたが、客数はコロナ禍前に戻っておりません。その原因はコロナの影響でサラダバーが敬遠されているからなのか、それともコロナに関係なく“あさくま”そのものに問題があるのか。実験的にオーダーバイキングを始めてみましたが、徹底的にやりきれていないため、その打ち手が正解だったかまだ判断できておりません。

その選択は的確だったかどうかは、やると決めたことをきちんとやりきって初めて判断できるものです。今後も従業員にとっては「無理だよ」と思う取り組みも、どんどんやっていきます。そこで、管理職者は部下に指示したことをきちんとやらせること、部下は、まずは言われた通りに指示に取り組んでもらい、次のステップでは言われたこと以上の仕事をしていってもらいます。

年頭所感(2023年)

テンポスバスターズには、モノを売る為の接客はするなと社内で何度も伝えてきました。これは、物だけでなく情報とサービスを売るコンサルティングセールスを目指すという事です。テンポスが提供する情報とサービスのレベルはまだ低いですが、それでも全国50万店の中小飲食店にとっては、医療で言うと初歩的な内容でも、効果が出せると考えています。また“飲食店経営支援”というビジネスは、成長性の観点からも魅力的なビジネスです。このビジネスを確立している企業はまだありません。テンポスグループには、テンポスバスターズという店舗が全国にあります。今後は60店から120店舗に拡大する考えです。この店舗網があることで、我々が注力している飲食店経営支援サービス「Dr.テンポス」の拡大を加速させることができます。

2022年はぐるなび出向者を受け入れ、Webアクセス10倍という取り組みをしてきました。彼らのWebの知識・経験はテンポス社員の何倍もあり、ありがたい存在です。しかし分かってきたことは、彼らも万能ではないということ。Webの施策として、様々な案を出してもらい、実際に取り組んでもらいましたが、成果は出ておりません。しかし「成果を出せなかった」といって、それがなんですか。彼らにはできなかった事実は認めてもらいますが、これから何をしていくか考え、どんどんチャレンジしてもらいます。テンポスでは「やったことがないので、できません」「こんなの無理ですよ」というくらいの目標や仕事を任せるのは当たり前です。“ぐるなび社員だから”と遠慮はしません。彼らと一緒にWeb施策に注力してまいります。

最後に、今年は集客を大切にする年にします。通販事業を手掛けるテンポスドットコムでは、年商30億から500億を見据えて戦略を練っています。店舗事業を手掛けるテンポスバスターズでは、60店舗から120店舗への拡大、150人のドクターメンテ体制の構築を掲げています。これらの拡大を成功させるためにも、改めて、今年はより集客を強化してまいります。

2023年1月5日
株式会社テンポスホールディングス
代表取締役社長 森下篤史